わたしたちの健康読本48 心臓の病気
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わたくしたちの健康読本 息切れなどの症状がある弁膜症は手術が必要となります。弁の形を整える「弁形成術」や「人工弁置換術」が行われます。人工弁には、機械弁と生体弁があります(図13)。機械弁の本体は炭素線維やプラスチックでできていて、耐久性は半永久的です。ただ、表面に血栓がつきやすいため、ワルファリンを一生飲み続ける必要があります。一方の生体弁は、ウシの心膜(心臓の表面を覆っている薄い膜)で作られたものや、ブタの心臓弁を人の心臓に移植できるように加工したものがあり、血栓がつきにくいため、ワルファリンを飲み続けなくても済むメリットがあります。しかし耐久性は劣り、15年程度です。どちらにするかは、年齢や患者さんの希望によります。また最近、大動脈弁狭窄症に対しては、「経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVI, タビ)」という、胸を開かずにカテーテルを使って人工弁を心臓に装着する治療法も始まってきています。18弁膜症 図13 人工弁資料提供:トーアエイヨー 機械弁生体弁(ブタ心臓弁)生体弁(ウシ心臓弁)
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