わたしたちの健康読本48 心臓の病気
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わたくしたちの健康読本 狭心症の確定診断には、冠動脈内に造影剤を送り込んでエックス線撮影を行い、狭窄状態を詳しく調べる冠動脈造影検査(心臓カテーテル検査)を行います。通常は手首の動脈からカテーテル(プラスチック製の細い管)を冠動脈まで挿入し、造影剤を注入し、冠動脈を観察します。 狭心症の治療は、胸痛発作に対しては冠動脈を広げるニトログリセリンを使います。舌の下に入れて唾液で溶かします。口腔へのスプレーもあります。冠動脈の狭窄部位に血栓(血の塊)ができて完全に詰まる(心筋梗塞になる)のを防ぐ目的で、抗血小板薬(アスピリン)を使います。また、プラークを小さくするために、コレステロール治療薬(スタチン)も用いられます。 心筋梗塞になる危険性が高い冠動脈病変の場合は、カテーテルを冠動脈に挿入し、ステントと呼ばれる金属でできた筒状の網を送り込んで、狭窄部位を広げる治療が行われます(図5)。ステントを留置した場合は、ステントに血栓が付着するのを防ぐため、半年から1年間、場合によってはその後も、アスピリンに加え、別の抗血小板薬(プラビックス®あるいはエフィエント®)をもう1剤服用してもらいます。8虚血性心疾患 図5 狭窄部位へのステント留置資料提供:ボストン 治療後治療前プラークステントを血管内に留置
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