わたくしたちの健康読本<糖尿病>49
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    わたくしたちの健康読本 7 糖尿病の検査① 血糖値に関連する検査A) 血糖値 糖尿病は高血糖で特徴づけられる病気ですので、血糖値の測定は基本的で重要な検査項目です。静脈採血や指先や耳からの微量採血で測定できます。血糖値を評価する場合は、いつ採血したかを考えることが必要です。朝食前の午前10時ころまでに測定した場合「空腹時血糖値」といいます。正常では110 mg/dL未満です。食事のあとの血糖値は「食後血糖値」とよばれます。食事を開始した時刻からの時間で、食後2時間血糖値などと表します。また、食事との関連が明らかでない場合の血糖値は「随時血糖値」としてとりあつかいます。血糖値は糖尿病の病態を直接反映する検査ですが、食事や運動、治療などで変動が大きく、1回の検査で推測できることに限りがあります。B)ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c) 赤血球の色素であるヘモグロビンの特定の場所に血液中のブドウ糖が結合します。この結合率は過去2か月間くらいの平均血糖と極めてよく相関します。正常ではHbA1c 5.2~5.4%、つまりヘモグロビン分子の5%少しにブドウ糖が結合(これを糖化といいます)していることになります。平均血糖120 mg/dLではHbA1c約6.0%、平均血糖150 mg/dLではHbA1c 約7.0%、平均血糖180 mg/dLではHbA1c約8.0%に相当するといわれています。ただし、貧血があったり、ヘモグロビンの構造がちがったりする場合にはHbA1cは低めや高めに出ることがあります。したがって血糖値の測定を忘れてはいけませんが、外来通院中の平均血糖の変動の目安にはなり、臨床的に広く使われていますし、前述した血糖コントロールの目標にも指標として使われています。検 査12

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