健康読本_51
9/16

排泄:いきむ時間が長いと血圧が上がります。繊維の多い野菜や海藻類、ヨーグルトなどを摂って便秘を予防しましょう。温度:暖かいところから急に寒いところに出ると、血管が収縮し、血圧が上がります。特に冬は室内と外気の温度差が大きいので注意が必要です。居間と浴室、便所などとの温度差が少なくなるように工夫してください。入浴:寒い脱衣所で裸になると血圧が上がり、熱すぎる風呂に入るとさらに上昇します。心血管病があればサウナや冷水浴は避けた方がよいでしょう。体重:肥満は血圧を上げ、心臓に負担をかけます。肥満者は減量しましょう。特に内臓脂肪を減らすよう食事や運動を心がけましょう。禁煙:喫煙は癌のみでなく心血管疾患や脳卒中の強力な危険因子です。喫煙により血管が収縮して血圧が上がるだけでなく、血液が固まり易くなるため脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。節酒:大量の飲酒は肝臓病の他、高血圧、脳卒中、心不全、心房細動などの不整脈、睡眠時無呼吸の原因になります。禁酒の必要はありませんが、飲みすぎないように(日本酒で1合、ビール1本、ワイン2─3杯、焼酎お湯割り2杯まで)心がけましょう。睡眠と休養:毎日の仕事や家事、介護などの社会生活での過労や緊張、精神的ストレスで、血圧は高くなります。十分な睡眠と休養で血圧が低い時間を作るようにしましょう。9高血圧治療のポイント

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る