読本52
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③ BPSD(周辺症状)の治療 BPSDの治療はストレスをみつけて取り除いてあげるケアが基本となります。認知症の人にどのようなストレスがかかっているかを知るには、認知症になった人の気持ちを理解することが大切です。記憶は私たちと周囲とを結びつけるもっとも大切なものです。記憶障害があると、今どこにいるのか、今はいつなのか、今まで何をしていたのか、これから何をする予定だったのか、隣にいるのが誰なのか、そんなことが全て不明瞭になってしまいます。これは認知症の人をひどく不安な気持ちにさせます。この不安のため、認知症の人は常に緊張の連続の中で生活しなくてはなりません。そこに新たなストレスが加わると、怒り、焦り、抑うつ、混乱といったBPSDを簡単に引き起こしてしまいます。周囲の人の何気ないひとこと、例えば「さっきも同じこと聞いたよ」などもストレ気を付けたいこと認知症の人と接する時に失われた能力はあきらめる真実や正論をつきつけない物忘れやそれに伴う失敗には触れない笑顔で接するどんな小さなことでもみつけて褒める 14わたくしたちの健康読本
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