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陸・海・空による総力戦を展開せよ―再びなるか トモダチ作戦―


 令和6年能登半島地震の被災地に対する救援救護活動が間髪なく開始されている。各地からも一斉にDMAT隊が出動した。いまだ情報のない被災地に一番手で飛び込んでいった隊員たちの勇気にも感謝したい。そして帰還したDMAT隊からは被災地の悲惨な様子が報告され、メディアには出てこない現地の苦労を知ることができた。被災地の苦労は停電と断水によるものが突出しているが、救援する側にとっての障壁は陸路の寸断である。特に今回は半島先端に行くほど状況が悪化しているため陸路での救援活動には限界がある。ならば空か海からの救援になろう。大量の物資を運ぶならば海路が一番手であろう。空母や大型フェリーを避難所あるいは医療施設化して沖合に停泊させ、被災地と海上をオスプレイのようなもので結べばよいと考えるのは机上の空論か?しかし、自衛隊統合任務部隊は一刻も早く被災者の皆様に支援物資が届くよう、陸上・海上・航空自衛隊のあらゆる手段を尽くして全力で活動している。ひょっとしたら空母の出動もあるかもしれない。ここに「ロナルド・レーガン」のような原子力空母が加わればより救援活動が進むと期待できる。被災者救援が目的だからかの国々も文句は言うまい。海底隆起などがあり容易でないことは承知しているが、我が国の司令官が「同盟国とも協力して陸・海・空による総力戦を展開せよ」と号令をかけてくれていることを願う。