災害大国・日本―日本沈没は起きるのか―
2024年元旦、石川県能登半島で震度7の大地震が発生しました。8月8日には、宮崎県日向灘沖で震度6弱の地震が発生し、同日、気象庁が「南海トラフ巨大地震注意報」を発令しました。翌8月9日には、神奈川県西部で震度5弱の地震が発生、8月19日には茨城県北部で震度5弱の地震が発生しています。
日本列島は、ユーラシアプレートと北米プレートの上に位置し、フィリピンプレートや太平洋プレートの影響を受け続ける「地震大国」です。全世界で発生するマグニチュード6以上の地震の18.5%が日本で発生しています*。また、プレートによって隆起した山脈の下にはマグマが溜まっている「活火山大国」でもあり、世界の7%の活火山が日本にあります*。さらに、日本列島は台風の通り道にもあたる「災害大国」です。
南海トラフ巨大地震が発生し、フォッサマグナの断裂、それに続く活火山の噴火、台風による豪雨、土砂災害が次々に発生して日本列島が沈没する・・、SFのような最悪の事態は起きないと思いますが、「災害大国・日本」に住む者としては災害対策にしっかりと意識を持ち続けたいと思います。「天災は忘れた頃にやって来る」(寺田寅彦)
この原稿が掲載されるまでに、大災害が起きていないことを願います。
(*一般財団法人国土技術研究センター JICE)