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格差社会が進行する世界 ―子供の貧困と寄り添う医療を―


厚生労働省が今年発表した調査によると、日本人の相対的貧困率は、16.1%。子供の貧困率は16.3%とともに過去最悪である。日本の国民の約6人に1人が貧困状態である。もっと深刻なのは、一人親家庭の貧困率は54.6%である。

日本はOECD加盟34ヶ国中、貧困率は6番目の高さにある。貧困大国アメリカⅠ、Ⅱ(堤 未果さん)を読むと、日本は確実にアメリカの後を歩んでいる。貧困と医療は密接に関係がある。貧困層にある人は、必然的に医療機関にかかりにくくなる。故にこそ、私たちは、そのような人々への暖かい配慮が必要になってくるのではないだろうか。