救急車の適正利用を! ―ごく軽傷例には救急車有料化と選定療養費の請求が必要か?―
救急隊からの患者受け入れ要請があり、救急車が到着してみれば、「ごく軽傷であった」といったことは多くの医師が経験するところである。総務省や各自治体の報告によれば、全出動の90%前後は軽傷あるいは中等症である。このことは、本当に救急車を必要としている患者の要請に応じられない事態も起こりうるし、また既にそのような事象も数多く経験されているようでもある。
適正利用を促すためには、受け入れた医師によって、明確にごく軽傷と判断された場合には、救急車を有料とし、さらに病院での選定療養費の請求対象とすることが必要なのかもしれない。