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特定健診への疑問 ―本来の目的に沿った受診勧告を―


メタボリックシンドロームを早期発見または予防して増大する医療費を削減させるために始まった「特定健診」も7年目を迎える。この間、国は地方自治体に対して受診率、指導率の目標値を掲げ、その向上に特に力を入れるように指導を行ってきた。後期高齢者保険への支援金の増減(アメとムチ)をちらつかせてまで、受診率アップに躍起になっているが、60-70%という高すぎる受診率目標のために医療の現場では混乱が起きている。それは糖尿病や脂質異常症で治療中の人にまで健診を受けるように、それも半ば強制的とも言えるほどに勧告していることによる。

患者にしてみれば、糖尿病でかかっているのに、それを発見するための健診を何故受けなければいけないのかという疑問を抱くのは当然である。明らかに二度手間であり、治療や検査の方針に影響を及ぼすことも多々ある。また未受診の人と受診中の人を一緒にした統計に問題はないのか?国や厚労省は原点に立ちかえって、本来の目的に沿った健診を指導するべきだと思う。