2025年問題 その先は? ―20年先を見据えた医療政策の提言を―
現在盛んに2025年に起きる、超高齢社会が問題となり、そのための対策が行政主導で行われようとしています。医師の養成数を増やしたり、介護施設を増やしたり、病床機能の転換などを促そうとされています。
しかしながらその先のことは、まだあまり検討されていないように見えます。2025年の超高齢社会の先にあるのは、緩やかな人口減少社会です。増えすぎた介護施設、機能転換して身動きが取れなくなった医療施設が潰れ、大量に養成された医師たちが仕事にあぶれる時代が来るかもしれません。医師の養成は、大学入学から考えると、研修医終了まで10年、ある程度経験を積んだ医師になるのに15年以上かかります。5年先10年先のことも大事ですが、20年先を見据えた医療政策が必要ではないでしょうか。