薬価の引き下げは最重要事項 ―米製薬会社のために日本の医療をゆがめてはいけない―
トランプ大統領が来日され、安倍首相と親密な関係をアピールして、日米の協調関係を世界に示しました。マスコミではおおむね好意的な反応を示しているようですが、一つ気になる記事がありました。それは、首脳会談で薬価の引き下げを日本側が見直すことで一致したとの記事です。今年3月に行われる医療、介護報酬の同時改定では、医療や介護の社会保障費を抑制するために、薬価の引き下げを行う予定でした。あまりにも高額な薬剤が保険財政に負担をかけるといった社会問題も起きている中、この薬価の引き下げが行われないということは、医療本体にしわ寄せがくることが予想されます。米製薬会社の利益のために、日本の医療がゆがめられることがあってはなりません。