2013年、第129回日本医師会定例代議員会において「日本医師会綱領」が採択されました。日本医師会綱領は日本医師会という組織の活動目的を明文化したものであり、日本医師会はその実行を国民に約束しています。
　綱領の骨子は以下のとおりです。
１、日本医師会は、国民の生涯にわたる健康で文化的な明るい生活を支えます。
２、日本医師会は、国民とともに、安全・安心な医療提供体制を築きます。
３、日本医師会は、医学・医療の発展と質の向上に寄与します。
４、日本医師会は、国民の連帯と支えあいに基づく国民皆保険を守ります。
　我々医師会員は「日本」を長野県や各郡市に、「国民」を県民や市民に置き換えて読んでみると良いと思います。
　医師会員皆がこの綱領を念頭に置いて方向性を一つにして医師会活動に参加すれば医師会の組織力は自ずと向上します。ひいては、医師会はより一層社会に貢献できると思われます。一方で医師会は、自然災害や現在のコロナ禍のような有事の際には、地域医療の歯車の一つである会員や医療機関を物心両面で全力で支援すべきです。そして、このような会員と医師会の相互関係を築いた暁には、会員皆が「医師会員で本当に良かった」と思える医師会ができ上るのではないでしょうか。