慢性便秘症
2019年07月01日
便秘症治療で生活の質を改善しましょう
- 慢性便秘症とは
慢性便秘症は、6ヶ月以上の間、排便するときに、強くいきんだり、兎の糞のような便であったり、排便後に便が残った感じがしたり、自発的な排便回数が週に3回以下である状態が続いている状態です。
- 年齢と共に増えます
年齢と共に、慢性便秘症になる方は増え、心筋梗塞などの病気を起こしやすくなり、生存率に差が出る可能性(早死にする可能性)が指摘されています。他には慢性腎臓病の発症が増えることも報告されています。また若い方では仕事の効率が悪くなります。
- 生活習慣、排便習慣を改善しましょう
起床後は十分水分を取りながら、散歩など軽く体を動かしましょう。
朝食はきちんと取りましょう。和食がお勧めです。
朝食後、必ずトイレに行って5分程度座りましょう。前傾角35度のスクワットポジションが有効です。
前傾角35度で足置きを置くと骨盤の動きが良くなり、排便しやすくなります。
4.アロエ、センナ、大黄などを含む刺激性下剤は、短期間の使用にとどめましょうアロエ、センナ、大黄(漢方も含みます)などを含む下剤は、飲むとすぐ効果が出るため、愛用者も多く一般的に使用されています。ただし長く常用していると、大腸メラノーシス(大腸の表面が黒くなる状態)が発症し、腸が動かなくなり、伸び切ってしまうことがあります。このような下剤は、常用はやめて短期間の使用で頓服として使用しましょう。
大腸メラノーシス 大腸ポリープや大腸癌のリスクが指摘されています
5.慢性便秘症治療薬慢性便秘症治療薬が、近年相次いで開発され処方できるようになりました。慢性便秘症で悩んでいる方は、胃腸専門の先生を受診しましょう。上手に利用すると、腹痛の無い自然な排便ができるようになります。
広報委員会 田中 昌彦