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アトピー性皮膚炎、新時代


2023年01月01日

 2018年以降、アトピー性皮膚炎の新規治療薬が各種上市されている。さらに、近い将来承認されるだろう薬剤も目白押しだ。アトピー性皮膚炎の解明と理解が進むとともに、バイオテクノロジーの進歩により病気をピンポイントで叩くことが可能になってきた。従来のステロイド外用剤、タクロリムス外用剤、保湿剤、抗ヒスタミン剤内服などを用いた標準的な治療が今後も大切であることに変わりはないが、そのうえでコントロール不良のアトピー性皮膚炎に対しては大きな福音といえる。「デュピクセント皮下注」を皮切りに、「コレクチム軟膏」、「オルミエント錠」、「リンヴォック錠」、「サイバインコ錠」、「モイゼルト軟膏」、「ミチーガ皮下注」など、アトピー性皮膚炎の症状や個々の患者のライフスタイルに合わせたオーダーメイドな治療選択肢が一気に増えたことになる。ただ、使用に際しては副作用や注意点も多いことから、主治医とよく相談することをお勧めする。
                                           広報委員会  土肥庄二郎