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帯状疱疹について


2024年09月01日

 例年、8月のお盆過ぎから冬にかけて患者が増えます。子供の水痘(みずぼうそう)が減少する時期に対応した季節性変化や、夏バテ・紫外線暴露による免疫力低下などが関係しています。ところが近年、コロナ禍での感染対策や、子供のみずぼうそうワクチン予防接種が開始されたことなどで、ブースター効果*の機会減少により患者が通年で増えています。
 症状は接触時痛というチクチク、ピリピリする痛みが先行し、1週間内外で水疱を伴う赤いブツブツした皮疹が幅10―15センチ程度の帯状に出現します。体の左右どちらか片方に症状が出ることが特徴です。
 80歳までに約3人に1人が発症するともいわれ、治療が1―3か月以上と長期にわたることもしばしばで、予防接種が推奨されています。詳細は、かかりつけ医や皮膚科の専門医にお尋ねください。
 *ブースター効果:日常的にウイルスに触れることで免疫が活性化され発症が抑えられる効果のこと。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化として発症する。
                                                                                                                                広報委員会  土肥庄二郎