女性アスリートと月経
2024年11月01日
先日行われたパリ五輪でも女性アスリートの活躍が目立ちました。このように女性が様々なスポーツで活躍するようになる一方で、近年、女子アスリートの無月経が大きな課題として挙がっています。特に10代から20代にかけて、トレーニングのために女性ホルモンの低下が起こり無月経となってしまった場合、骨に十分なカルシウムが蓄積されなくなってしまいます。これは競技年齢での疲労骨折の要因となるだけで無く、将来的に骨粗鬆症の原因ともなり、生涯にわたって影響を及ぼすことになる可能性もあります。また、重い月経痛や月経前症候群などもパフォーマンスに影響します。月経をきちんとコントロールして良いパフォーマンスを達成するというのが現代の女性アスリートにとって基本となっています。もちろん運動だけで無く、受験などでも活用できます。10代の頃から是非「かかりつけ婦人科」を持つことをお勧めしています。
広報委員会 丸山和俊