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春の花粉症を乗り切るコツ


2025年03月01日

 花粉症の有病率は国民全体の4割以上、ほぼ2人に1人と推定されています。春の花粉症はスギやヒノキが原因となることが多く、主な症状としてくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などが挙げられます。
 花粉症への対処法としては、花粉を回避する(抗原回避)、症状を抑える治療(対症療法)、およびアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法、皮下免疫療法)などがあります。舌下免疫療法は日本ではスギ花粉とダニに対して保険適用となっており、個人差はありますが、治療には数年以上を要します。約8割の人で症状が改善し、そのうち約2割の人は根治するとされています。
 対症療法については、花粉飛散シーズン前や症状がごく軽いうちから開始することで、症状の悪化を抑えられることが分かっています。治療薬には、内服薬、点鼻薬、点眼薬、注射薬などがあり、かかりつけ医や耳鼻咽喉科の医師に相談することをお勧めします。
 また、症状の原因となる花粉を吸い込まないようにし、家の中に持ち込まない工夫をすることも重要です。以下の方法を参考にしてください。
・外出時はメガネやゴーグル、マスクを着用して花粉をブロックする。
・花粉が多い日は外出を控える(花粉情報を確認する)。
・毛織物のコートは避け、ナイロンやポリエステル素材の衣服を選ぶ。
・花粉の多い時期は布団や洗濯物を外に干さない。
・帰宅時は衣服や髪の花粉をよく払ってから入室し、洗顔・うがい・鼻をかむ
                                            広報委員会  小松佳道